
いつものように目を覚ますと、カラマリの目はすでに水面をこえて空を
見つめていました。
今日は、空だけではなくて、空を見せてくれる澄んだ海の水もしっかりと
見つめているカラマリでした。カラマリの海は今日もちょうどいいあたた
かさで、波もおだやかです。でも、空がこんなに青くはてしなく見えたこ
とは今までにありませんでした。

10. 『ああ、夕べはよく寝たなあ。夢も見ないでぐっすり・・・』
とつぶやくと、カラマリはそばにいた友だちに、
『ねえ、水の外に出て空でも泳げるといいのにね!』と、元気よく叫んで
泳ぎはじめました。
友だちは『何言ってんだよ、朝から変だぞ、カラマリ!』と言って笑い出し、
その大きな笑い声がカラマリを追いかけていきました。

11. 潮風にかくれていた海の精が目を向けると、水の中でつばさのように
ヒレを広げて、まるで空を飛ぶみたいに泳いでいくカラマリを、
地中海の太陽が見守るように照らしているのでした。
~おわり~
文作者のKWさんに、メッセージを書いてもらいました。
物語を読んでくださったみなさん、ほんとにありがとう。
持つべきものはお友達・・・でんな。
でも、みんととは・・・正直、腐れ縁でして(笑)。
いえいえ、冗談はまた考えるとして、
私の拙い物語にみんとの絵が命を吹き込んでくれました。
みなさんのコメントも楽しく読ませていただいてます。
ありがとうございます!地中海を訪ねたときにカラマリにも報告しておきます
(ってこいつ、ホントにいるんかい?)
みんとのサイトやブログにはもろもろの名前でお邪魔してますが、
最近はkwが定着したような・・・名前が多すぎるとの文句も受け止めながら(笑)。
口の悪いみんとも(おっと・・・)心は優しく、
私のようなわけのわからないもの書きもちゃんと相手にしてくれます。
おかげで、ぴょんたやカラマリがみなさんともつながりました。
持つべきものはお友達・・・でんな。
カラマリのように私は幸せもんなんです。
私はどうやら、前世はブラジルの原住民か何かだったようで・・・
鳴り物を聞くと体が動いてしまう、音使いだったりもします。
カラマリと同じで空も飛びたい・・・アントニオと同じで海にも潜りたい・・・
わけのわからないたくさんの望みが私たちを私たちにしているのでしょう。
みなさんの心をいっぱいにするそんな望みや願いをなくさないでくださいね。
心をこめて
kw