「さて。 どの曲を弾こうかな、、、、」
楽譜を開けると、なんとそこには、いつの間にかネコが棲んでいた。
「いつのまに? いったいこれは、どういうことなのだ?」
わたしは、多少の嫌な予感をかかえながらも、演奏を始めた。
すると、、、
ネコの野郎は、五線譜の中を自由に走り回り、
音符のうえに乗っかり、
あろうことか音符のタマを、チョイチョイしはじめたのだ。

「おいおい!やめてくれよ!
何の音なのか、わからないじゃないか!」
ネコは、わたしの心の声に従うはずもなく、さらにチョイチョイを
エスカレートさせた。
それにしても、この音符のタマというやつ。
今まで思いもよらなかったが、大きさといい、形といい、なんてネコ好みな形状なんだろう。
そんなことを思っていたときだった。
「あーーーーっ!」

とうとうネコが、タマを一個とってしまった。
「これは ソ の音だったんだろうか? ラ の音だったんだろうか?」
わたしは顔面蒼白になったが、もう、あとの祭だ。
ネコはタマを追いかけて、走っていってしまった。
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前回の記事で。
しつもん:赤いカードで魚のホネのようなデザインのものがとても気になるのですが・・・。
こたえ:神戸生協の、組合員証だよ~ん。
