

(左)「ばあ~~~~!」
(右)「やあ、おはよう。目がさめたかい?
げんかんの氷も すっかりとけたよ。
すこし外へ、さんぽに行こうか。」

あれれれ、ここは どこだろう。
外のようすが すっかりかわってしまっています。
あ、だれかいる。
マンモス君ににているけれど、かれじゃない。
でも ボクたちをよんでいる。
きみは だれだい?

「はじめまして。ぼくはゾウ。
ねえ、こっちこっち。うちに来てよ。」
こっちこっちって言っても、なんだかめずらしいものばかりだよ。
いったい、どうなってんの?

ゾウ君の家のかべには マンモス君のかいた ふるいふるい絵が
そのままのこっていました。それを見て、一家にはぜんぶのことが
わかりました。
どうして、知らないものだらけになってしまったのか。
どうして、自分たちだけ 生きのこったのか。
そして、どんなにマンモス君が ぼうやに会いたがってたのか。

恐竜のぼうやは、ゾウ君にぼうしをわたしました。
「約束だったからね。」
「えへへ にあうかなあ。」
もし、ひっそりとくらしている恐竜に会いたいと思ったら、
ひとけのない入り江のそばに 行ってごらんよ。
そこには、きっと・・・。
(完)
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以上でございます。
いかがでごぢゃりましたかな?